こんにちは、タカシです!
本日はフライパンや鍋の『焦付きの落としかた』についてご紹介していきます。
飲食店では鍋やフライパンが焦げ付くのはどうしても避けられません。仕込みがある時などはほぼ一日中使っています。
そうするとどうしても油汚れや焦付きは発生してしまいます。
調理器具が汚れると無意識に気になってしまい、集中力が落ちます。集中力が落ちるとお料理の質にも影響します。
ですので質の高い料理をするお店は調理器具を綺麗に保ちます。
この記事では長年飲食業界に居た私が、汚れ落としを色々試してみ結果家でも出来そうな焦付きの落としかたを紹介していきます。
ぜひ試していただければ嬉しいです!
それではいってみましょう!
ブログでは料理についての様々な情報を公開しております。
家で比較的簡単に実行できて、楽しくなる料理のアイデアです。
ぜひチェックして頂けると嬉しいです♪
■焦げつき落としに必要なもの
焦付きや汚れの種類に対して、必要なものはいくつかあります。
ざっとご紹介していきます!(*⁰▿⁰* )
・スポンジ
100均の物でもよいです。普通のスポンジでOKです。
洗剤をスポンジで泡立たせ、油汚れなどを浮き立たせて洗い流します。
ダスキン モノトーン 台所用スポンジ 抗菌タイプ ブラック シルバー ブラウン
・金たわし
スーパーでも買えますね。とにかく便利な金属たわし。
水やお湯で汚れをガリガリ削り落とします。
・ボンスター
一度使うと錆びるので使い捨てです。主にアルミ材質の磨きに使います。
中性洗剤やクレンザーを含ませて摩擦力を上げて磨きます。
手袋必須です。
・紙やすり#1000
1000番の紙やすりです。ハサミでちょうど良い大きさにカットして使います。
水やクレンザーと一緒に使います。
・粉末クレンザー
クレンザーとは『海面活性剤』と『研磨剤』が含まれている洗剤で、漂白成分が含まれていない物を指します。
弱アルカリ性で、酸性タイプである家庭汚れに対して有効です。手袋必須です。
・重曹
重曹とは『炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダ』と言われ、医療用・食品用・工業用と分けられています。
家では料理にも掃除にも使えるように、食品用の重曹を用意しておくと便利です。
弱アルカリ性で水に溶けにくいですが、反面65℃以上のお湯には溶けやすく、さらに熱を加えると熱分解(熱によって炭酸ナトリウム・二酸化炭素・水の三つの物質に分解する)の過程で強アルカリ性に変化します。
漂白剤と同じくらいのpHになるので、手袋必須です。
・クエン酸
クエン酸は酸性なのでアルカリ性の汚れに対して有効です。
アルカリ性の汚れはお風呂の水垢や石けんカス、トイレの尿汚れ、電気ポットのカルシウムの汚れ、まな板の黄ばみなどです。
逆に苦手な汚れは、手垢や油脂などの油汚れです。
焦げつき落としに必要な物は以上になります。
それでは実際に素材別の焦つきに対してどう対処していくかみていきましょう♪
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■鉄フライパン/鍋の焦げつき
・普段の洗い方 〜鉄〜
基本、水と金(かな)たわしで洗います。油でギトギトな場合は中性洗剤で洗いましょう。炒める面は油を落とし過ぎないように。
洗い終わったら水気を拭き取ってください。
洗った後鉄フライパンが錆びるようでしたら、揚げ油の残りでもよいのでうっすら塗ってあげるとよいですよ。
・焦げつきの落とし方 〜鉄〜
焦げつきに対しては金たわしでゴシゴシすれば大抵は落ちます。
しかし長年の油の堆積物やガンコな焦げつきに対しては『空焼き』を行います。
詳しくは別途ご説明しますが、家庭用のコンロだと20分位火にかけて汚れを『炭化』させます。
炭化させると金たわしで簡単にポロッと落ちます。
空焼きした後は水をよく拭き取って、『油ならし』をして完了です。
空焼きの落としかたはこちらからどうぞ。
■アルミフライパン/アルミ鍋の焦げつき
・普段の洗い方 〜アルミ〜
スポンジと中性洗剤で洗います。ちょっとしつこいこびりつきに関しては金たわしでゴシゴシすれば大抵落ちます。
アルミは使用していく度に水のアルカリ性などでくすんでいくのですが、『ボンスター』で磨くとピカピカになります。ボンスターは一回使うと錆びるので使い捨てです。
ピカピカにするコツは、磨く方向を同一にする事です。ボンスターは紙やすりなどと同様に、「磨いて削って」艶を出しているのです。なので縦横無尽に削ると艶は出にくくなります。
・焦付きの落とし方 〜アルミ〜
金たわしでも落ちないような真っ黒のすすのような焦げつきは、鍋にお湯を張ってクエン酸を大さじ1杯程度入れて一旦沸騰させます。火を止めて温度が下がるまで一旦置いておきます。
焦げがふやけるので、金たわしでガリガリ擦れば落ちます。
アルミは重曹を使うと黒くくすみますのでNGです。
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■ステンレスパン/ステンレス鍋の焦げつき
・普段の洗い方 〜ステンレス〜
スポンジと中性洗剤で洗います。ちょっとしつこいこびりつきに関しては金たわしでゴシゴシすれば大抵落ちます。
金たわし便利です(*⁰▿⁰*)
鍋の底面や側面についた油汚れの落とし方として、1000番の『紙やすり』で磨きます。
・焦げつきの落とし方 〜ステンレス〜
ステンレスの焦げつきに対しては、『重曹』を使います。
鍋に水を張り、水の量に対して5%〜10%位の重曹を入れて沸騰させます。すると泡が大きく膨らんできます。弱火にして15分程煮込み、火を止めます。
その後数時間放置しておくと、焦げが浮き上がってきて簡単に取れます。
重曹水を加熱すると炭酸ガスが発生します。先ほどの泡々な状態ですね。その発泡力が焦げを浮き上がらせます。
さらに弱アルカリ性だった重曹が加熱により炭酸ナトリウムに変化して強アルカリ性になり、油汚れに効果的になります。
皮膚に↑この重曹水がつくと手が荒れますので注意して洗うようにしましょう。
■テフロンフライパン/テフロン鍋の焦げつき
・普段の洗い方 〜テフロン〜
スポンジと中性洗剤で洗います。汚れがこびり付きにくいので大抵の汚れに関してはスポンジで事足ります。
・焦げつきの落とし方 〜テフロン〜
そもそもの話をしてしまいますが、テフロン加工が施されたフライパンにガンコな焦げつきができた場合は、もうすでにテフロン加工が剥がれているか弱まっています。
もし焦げ付いた場合、水を張って沸騰させ、少し沸かした後火を止めてしばらく放置します。汚れが浮き上がってきますので、スポンジの柔らかい面で洗います。
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〈テフロンフライパンを大事に使うポイント〉
●金属のヘラや金たわしを使わない。
↪︎コーティングを傷付けないようにします。柔らかいスポンジを使ってください。
●空焚きをしない。
↪︎空焚きをするとコーティングにダメージがいきます。
↪︎少量の食材を大きなフライパンで炒めない。
●目的に合った大きさのフライパンを使う。
↪︎大きいフライパンでちょこっとのお肉を焼いたとすると、お肉が乗ってない箇所の温度が上がりやすく、空焚き状態になりコーティングにダメージがいきます。
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■銅フライパン/銅ナベの焦げつき
・普段の洗い方 〜銅〜
スポンジ(柔らかい面)と中性洗剤で洗います。傷をつけるとそこから錆が発生してしまうので、注意が必要です。
・焦げつきの落とし方 〜銅〜
焦げ付いた場合は、水を張って煮沸させます。火を止めて冷まし、ふやけた焦げをスポンジで地道に擦って落とします。
クレンザーや重曹は研磨剤が入っていますので、銅鍋の表面を傷つけて錆の原因になります。
もし調理器具に『緑青(ろくしょう)』が発生してしまったら、
クエン酸と同量のお塩を少量の水に溶いて柔らかいスポンジで磨きます。クエン酸はお酢やレモンで代用してもよいです。
酸は錆に反応して溶かし、塩の塩化物イオンが錆の主成分である『酸化銅』を溶解するのを助けるため、酸の反応を強める働きをします。酸とお塩を混ぜると錆が早く落ちるんですね。
■まとめ
まとめると、
◎アルミ製の焦げはお湯とクエン酸で沸騰
◎ステンレス製の焦げはお湯と重曹で沸騰
◎テフロン製の焦げはお湯のみで沸騰
◎銅製の焦げはお湯のみで沸騰
になります。
素材別にやっていよい落とし方、やらない方がよい落とし方がわかったと思います。
ご自宅にある鍋がどんな素材か見直してみて、効果的な汚れの落とし方を実践してみてください。
綺麗な調理器具でお料理をすると何だか気分もウキウキしてきますよ♪
この記事でご紹介した焦げの落とし方は一つの例ですが、ぜひご自身の生活に活かして頂ければ嬉しいです。
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