本日は『塩麹』について解説していきます。
私が初めて塩麹と出会った時はなんだこのドロドロの米は?!なんて思いましたが、食べてみるとまーこれが美味しいこと美味しいこと。こんな旨味の塊の調味料があるんだ!!などと感動したものです。
自然派なお料理をする上で絶対あった方が良い塩麹、この記事を読んでぜひご自宅で使って頂きたいです。化学調味料を使わなくても味が完成します。
塩麹の成り立ち・効能・作り方・保存方法・料理への使い方・どこで買えばいいのか・注意点などを書いていきます。
それではいってみましょう!
ブログでは料理についての様々な情報を公開しております。
家で比較的簡単に実行できて、楽しくなる料理のアイデアです。
ぜひチェックして頂けると嬉しいです♪
スポンサードリンク
超美味しい『塩麹』の作り方・効能・保存方法・料理への使い方を解説
■材料
スポンサードリンク
■作り方
①大きなボウルに米麹と塩を加え、米麹をほぐすように混ぜ合わせる。


②清潔な瓶に①を入れ、ひたひたになるまで水を加える。


③清潔なレードルなどで毎日1回混ぜ合わせ、緩く蓋をして10日〜14日程常温で放置する。

※蓋は虫の混入を防ぐ為、ラップをかけてお箸などで空気穴を幾つか開け、その上から蓋を乗せる。
※次の日に米が水を吸って頭が出ているので、再びひたひたになるまで追い水をする。
※アルコールで手と瓶を清潔に保ちながら作業してください。容器の淵などに雑菌が繁殖すると品質が落ちる事があります。
④10日を過ぎてくると旨味が増して美味しくなります。味わいがまろやかなになったら完成です♪
■保存方法

スポンサードリンク
■塩麹とは?

塩麹とは、米麹と塩、水を混ぜて『糖化』させたものです。
厳密に言うと純粋な発酵調味料ではありません。
自分もかつては発酵調味料だと勘違いしていました。
塩麹の材料である『米麹』は、蒸したお米に麹菌を付着させ、繁殖・発酵させたものです。味噌や醤油、みりんなどの原料として使われています。これらは『発酵』しています。
しかし麹菌は高い塩分と合わせると死滅してしまうのです。ですので、塩麹にすると発酵調味料とは言えなくなります。
ちなみになぜ塩麹と食材が合わさると美味しくなったり柔らかくなったりするのかと言うと、お米が麹菌によって発酵する過程で作られた沢山の『酵素』によるものなのです。
この酵素反応によりお肉やお魚のタンパク質が分解され柔らかくなり、旨味や甘味が生成されるのです。
米麹・水・塩が合わさると、麹菌の中の糖化酵素がお米のデンプンを分解してブドウ糖ができます。これが『糖化反応』です。
また、お米の中のグルテリン(タンパク質)が麹菌の中のタンパク質分解酵素により分解されるとペプチドやアミノ酸を生成します。
塩麹の主な味わいはお米が分解されてできたもので、甘味はブドウ糖、旨味はアミノ酸、コクや濃厚感はペプチドだったのです。
塩麹が美味しいのは、米麹が持つ様々な分解酵素で自己分解してできたブドウ糖やアミノ酸・ペプチドを含むから。塩麹に食品をつけ込むと美味しくなるのは、それらの分解酵素が食材に作用し、 ブドウ糖やアミノ酸を作り出すからなのです。
■塩麹の効能
メラニンの生成や老化因子の発生を抑え、美肌効果やアンチエイジング効果をもたらします。
・ビタミンB群
心身の疲労回復、お肌の新陳代謝UPに役立ちます。
・酵素
食材の分解を助け栄養の吸収率を高めます。
・GABA(アミノ酸の一種)
アドレナリンの分泌を抑え、リラックス効果をもたらします。また塩分排出作用、血圧低下作用、コレステロールと中性脂肪の増加抑制作用があります。
とても良い効果ばかりですが、カロリーと塩分は低くはないので食べ過ぎるのはよろしくないです。何事もほどほどにバランス良く摂取しましょう。

スポンサードリンク
■料理への使い方
基本的に旨味調味料としてどう使っていただいてもOKですが、塩麹の特性を生かしたいのであれば熱を加えない方がよいでしょう。
熱を加えると塩麹に含まれる酵素(酵素はタンパク質を元に構成される)が活性を失います。なるべく塩麹は温めずそのまま頂きたい所です。
私が最もオススメするのは『お漬物』。食材の重量の10%前後の塩麹で和えるだけです。お野菜の栄養の吸収率も上がりますし、お野菜に含まれる乳酸菌も取れますし、酵素も活性を保ったまま体内に摂りいれる事ができるからです。
●その他の使い方
・熱を加えず、和えるか漬けるなどの調理法。
・塩麹マリネしたものをサッと炒めたり蒸したりするなどの調理法。
マリネされたものに火を加えると酵素は失活しますが、酵素により食材の旨味は増します。こう言う使い方もアリです。
※塩麹でお肉やお魚をマリネすると、タンパク質分解酵素により食材が柔らかくなり、旨味が生成されます。ただしこの時生成された『糖分』のせいで、熱を加えると非常に焦げやすくなっています。
なので私は塩麹でマリネしたものを揚げものやポワレ、ロースト、ステーキ、などの火を通す料理にはあまり使いません。普段の火加減だと焦げやすいので注意が必要だからです。
■おすすめの米麹はこれ
味噌星六
新潟県長岡市にある無農薬のお味噌専門店です。商品検索の所で『麹』と打ち込んで検索すると米麹が出てきます。
全国には無農薬で米麹を販売している所はたくさんあります。できれば自分の住んでいる地域か、近い所のお店を応援する意味を込めて購入するのが望ましいです♪
●塩麹を買う時の注意点
スーパーに置いてある出来上がった塩麹を買う時は注意が必要です。全てではないですが加熱処理されて不活性化した酵素の塩麹の可能性があります。
本来の塩麹の使い方ができませんので、できればご自身で塩麹を作るのをオススメします。

■まとめ
江戸時代から使われていたこの塩麹は、お米の栽培と発酵調理法が盛んな日本独自の調味料として私達日本人にとってとても馴染み深いものでした。
オーガニック料理を作る際、化学調味料を使わず旨味をどこから持ってくるか?と問われれば、私はまず塩麹をオススメします。
まず米麹と保存容器を買ってきて塩麹を仕込んでみましょう。
お漬物だけでなく慣れてきたらハンバーグの種に入れたり、ドレッシングにしてみたりと応用してみてください♪
あなたのお料理ライフがより良いものになりますように。
ありがとうございました。
■関連記事
↓↓ Follow me ! ↓↓
SNSにて、料理に関する役立つ知識や日々感じた事、ブログ運営について情報発信しています。