こんにちは、タカシです。
本日は『レモングラス』について解説していきます。
だんだんとマニアックなハーブを紹介するようになってきました(゚∀゚)ローズマリーやローリエは知っていても、このレモングラスは知らない人の方が多いでしょう。レモンと名のつくハーブですので爽やかなレモンのような香りがします。
実は私はこのレモングラスの香りが一番好きで、お料理にもたくさん活かせるハーブなのです。
この記事ではレモングラスについて調理法ごとの使い方と、効能をみていきます。あなたの料理の引き出しが少しでも増え、日々の食生活がより豊かになれば幸いです。
それではいってみましょう!
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料理のプロが教えるレモングラスの使い方と効能を解説
さて、早速レモングラスをみていきます。
アジア系の料理によく使われるレモングラス、例えばタイ料理のトムヤムクンなどは皆さん一度は食べた事があるのではないでしょうか。
トム=煮る、
ヤム=混ぜる、
クン=海老、
という意味です。
他にもガイ=鶏肉、ムー=豚肉、魚=プラーとそれぞれ種類ごとに後の名称が変わります。
レモングラスを加えて作られる爽やかな辛味と酸味のスープはたまりません。
レモングラスティーなどもそうですが、「煮込み」の時に加えると香りが移り、少量でもすごく香ります。
もう私のハーブの記事を良く見てくださるあなたであればお分かりでしょうが、ハーブであるレモングラスも素晴らしい効能があります。\(^^)/
それでは次は効能をみていきましょう♪
■レモングラスの効能
名称
レモングラス(英語)
シトロネル(フランス語)
原産地
マレーシア、東南アジア
科名/属名
イネ科/オガルカヤ属
栄養/成分
香気成分として70%~80%以上をシトラールが占めます。他にシトロネラール・リナロール・ミルセン・ファイトニュートリエントでもあるリモネンが含まれます。
シトラールは抗真菌・抗炎症・抗ヒスタミン・鎮痛・鎮静・殺菌・抗癌・血行促進・美肌・リラックス・防虫作用を持ち、柑橘系・山椒・生姜に多く含まれています。
他の香気成分も上記と同じような効能を持っており、それに加えて、
シトロネラールは抗ウイルス・神経強壮・血圧効果作用を、
リナロールは抗不安・免疫調整、
ミルセンは抗糖尿・抗ヒスタミン・抗不眠・細胞の抗変異&増殖・香精神病・抗痙攣作用、
リモネンは抗アレルギー・抗酸化・消化&食欲増進・抗結石・組織再生作用を持ち合わせております。
ざっくりまとめると
心身の不調を整え、頭スッキリ、気分も晴れやかになり集中力が高まる
効果満載という事です\(^^)/
リラックスしたい時や集中したい時に私もレモングラスティーを飲むようにしています。
栄養素としてビタミンCとカリウムを多く含み、ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・葉酸、さらに身体の機能を整えるのに必要なミネラルとしてマグネシウム・亜鉛・銅・鉄分・カルシウム・マンガンを含みます。
注意
子宮出血を誘発する場合がありますので妊婦の方は摂取はせず、授乳中の方は多量の飲用は控える必要があります。
用途
国によって用途は違いますが、にんにくや唐辛子との相性がよく、魚介類や肉の香りづけ、ソース、マリネ、煮込み料理、臭み消し、フレッシュなものは根っこを油で揚げて食べることもあります。
保存
湿らせたキッチンペーパーで包み、さらにラップで巻いて外気に触れさせないようにして冷蔵庫保存で2~3週間持ちます。
葉っぱは適度な長さにカットし、部屋でつるしておけば長期間持ちます。
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■熱を加える レモングラス編
さて、それでは使い方を実際にみていきましょう。
熱を加えるパターンと加えないパターンで分けて深堀りしていきます。
・炒める
レモングラスの葉、または根っこの方ををみじん切りにして他の食材と炒めます。鶏肉・豚肉をさっぱり頂きたい時レモングラスを1〜2本・唐辛子・ニンニク・ナンプラーでさっと炒めると美味しいです♪
・焼く(直火・炭火・炙る・ロースト・グリル・煎る)
肉や魚をローストする時、下に敷いたり内側に包んだりするといい具合に香りがつきます♪ただし少量でも香りが強いので、使う際には少なめにしましょう。
:レモングラスとバイマックルーともち米を弱火で煎ります。色づいたら荒熱を取り、細かくすり潰して完成。サラダとして他のお惣菜・調味料と合わせて食べます。
・揚げる
レモングラスの根っこを手に入れる機会があれば、そのままフリットに。ホクホクになって美味しいです\(^^)/
・煮る
煮物にはレモングラスが大変よく使われます。世界3大スープの一つはトムヤムクンで有名ですね。
・『トムヤムクン』/タイ王国料理
:エビ・唐辛子・レモングラス・ガランガル(タイの生姜)・バイマックルー(こぶみかんの葉)・ホムデーン(タイのエシャロット )・ナンプラー(魚醤)・ライム果汁orカフェライムリーフなどで、酸っぱ辛く煮込んだ料理です。
・『トムヤムガイ』/タイ王国料理
:ガイ=鶏肉。トムヤムクンの鶏肉Ver.です。
・『トムカーガイ』/タイ王国料理
:カー=ガランガル。こちらは鶏肉とココナッツミルクで作る辛くない甘く酸味のあるスープです。こちらにアサリを入れて旨味を足しても激ウマです♪
・『トムセーブ』/タイ王国料理
:セーブ=美味しい。美味しいって名付けるってすごいですね(笑)こちらはタイ東北部のイサーン地方の料理。豚肉やモツの酸っぱ辛いスープです。イサーン地方の主食は『餅米』です。油断したら太りそうですね(^^;;
・『タイスキ』/タイ王国料理
:タイ風スキヤキの事。中央に煙突の立ったシャブシャブ鍋もしくは通常の寄せ鍋用の鍋に湯を沸かし、野菜や魚介・肉などの具を入れ、タレにつけて食べる鍋料理。タレにレモングラスが使われます。
・『グリーンカレー』/タイ王国料理
:ニンニク・ガランガル・青唐辛子・レモングラス・バイマックルー・パクチー・クミンパウダー、コリアンダーパウダー・ターメリックパウダー・小海老の塩漬け・ナンプラーなどをフードプロセッサーでまとめてペースト状にすると出来上がります♪
・『ゲーン・マッサマン』/タイ王国料理
:ゲーン=タイの特徴的なスープの総称(広義でタイカレー)。マッサン=ムスリム(イスラム教信者)。スパイスの鋭い香り・肉の旨味・ココナッツミルクなどの甘みのきいたタイカレーの事を指します。
・『ベトナムカレー』/ベトナム社会主義共和国料理
:鶏肉・サツマイモ・ココナッツミルク・レモングラス・カレーパウダー・ナンプラー(タイの魚醤)/ニョクマム(ベトナム版魚醤)で作るマイルドなカレーです。
・『アメーダーヒン』/ミャンマー連邦料理
:アメーダー=牛肉。ヒン=煮込み。玉ねぎ・トマト・レモングラス・ニンニク・唐辛子・カルダモン・ナンプラー・牛肉を加えて煮込んだビーフカレーの事です。ココナッツミルクで炊いた『オンタミン』というご飯と一緒に食べます。基本的に多めの油で作られる事が多い。材料によって色んな『ヒン』が存在します。
・『ルンダン/レンダン』/インドネシア共和国 西スマトラ州 パダンの郷土料理
:祭日や行事のおもてなし料理として食卓にのぼり、牛肉・唐辛子・ニンニク・ガランガル・レモングラス・赤たまねぎ・ウコン・ココナッツミルクなどが使われます。
・『バビ・マサック・トマット』/インドネシア共和国 カリマンタン島
:豚肉のスパイシートマト煮込みです。ガランガル・ニンニク・レモングラス・トマト・エシャロット ・豚肉などが使われます。
・蒸す
包み蒸し/焼きする時にレモングラスを1本入れて蒸すと香りがつきます。魚なら白味魚系・鮭/サーモンと一緒に蒸すと良いです。貝類のレモングラス蒸しは絶品です♪
包み焼きのレシピとして、『塩麹を使った魚介のカルトッチョ』でご紹介しております。ここではタイムを入れて調理しておりますが、レモングラスや他のハーブを加えても美味しいです♪
よろしければ合わせてご覧ください٩( 'ω' )و
・燻す
レモングラスを直接燻す事はありませんね。
・茹でる
お肉やお魚を茹でる・霜降りする場合にレモングラス湯ですると良い香りがつき、臭みも隠せます♪
・漬ける
レモングラスに熱を加えて漬けるのはあまり聞きませんが、ピクルスなどには合います。
・その他
パンやクッキーに加えて焼くのもOK。フルーツをコンポートにする時、プリン・ゼリー・アイスクリームにする生地に火を入れる時にレモングラスを入れて香りをつけるとめちゃくちゃ合います。
既存のレシピにレモングラスを足して作ってみてください♪これはとてもオススメできます\(^^)/
■熱を加えない レモングラス編
それでは次は熱を加えないパターンです。
・マリネ
レモングラスをパキパキ割って、オイル・塩・スパイスでマリネします。レモンの爽やかな香りがどうしてもエスニック調を連想させますが、使い所を見極めて。
・漬ける
レモングラスの葉をパキパキ折って、オリーブオイルに漬けます。一週間程で出来上がり♪茎をみじん切りにして、スパイスと一緒に漬け込んでも美味しいですよ♪
・和える
ほんの一例ですが、ドレッシングやタレに加えて、また根っこや葉っぱを刻んでそのままサラダとして食べられたりします。
・『ラープムー』/タイ共和国料理
:ラープ=幸せ。ム=豚肉。上述したカオクアという香りをつけたもち米をすり潰した物と、赤玉ねぎ・パクチーなどのサラダ野菜を混ぜ、唐辛子・ナンプラー・ライム果汁で和えた辛いサラダの事です。他にもラープガイ(鶏肉)・ラープヌア(牛肉)があります。
・『カオヤム』/タイ共和国料理
:カオ=ご飯。ヤム=混ぜる。野菜とハーブにジャスミンライスを混ぜて作るライスサラダの事。刻んだレモングラス・バイマックルー・パクチー・根野菜・フルーツなどを添え、玉ねぎ・ニンニク・レモングラス・ナムブードゥー(魚肉の入ったタイ南部のナンプラー)などが入ったドレッシングで食べます。
・飾り付けとして
例えば何かと一緒に焼いたレモングラスをそのまま添えて提供したりします。
・その他/調味料など
グリーンカレーペーストなどはこのカテゴリーですね。レモングラス入りドレッシングやバター、醬などと合わせても美味しいです(^^)/
さて、ここまでざっと使い方を見てきましたね。
別記事でハーブとスパイスの基本的な使い方を『料理のプロが教えるハーブやスパイスを使うタイミング』でまとめておりますので、合わせてご覧になっていただくと一層理解が深まりますよ♪
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■レモングラスはどこで買えばいい?
1番のおすすめはお近くの園芸ショップやハーブ専門農家さんなどで苗を買って自宅で育てること。日本の寒さには弱く冬は枯れてしまいますが、水やりさえ続けていれば春先には復活してまた収穫できるようになります。
乾燥物も売っていますが、フレッシュのレモングラスが良いですよ。伊勢丹や成城石井さんではハーブコーナーに売っている事もありました。
都心近郊の方には『かながわハーブナーセリー』さんをオススメします。
●食材宅配
近くでどうしてもレモングラスがない方には農家さんから直接欲しい食材が買える『食べチョク』がおすすめです。検索窓から『レモングラス』で探し、その時取扱いのある農家さんから直接買うのが良いでしょう。
レモングラスは長さを揃えて切り分けてジップロックで冷凍保存もできるので、多めに買っておくと送料も節約できますよ♪
■まとめ
レモングラスは身体にとても良い効能がある事ががわかりましたね。そして主に東南アジアの料理によく使われています。
名前の通りレモンのような香りが料理に爽やかさを与えてくれます。酸っぱ辛い料理によく合わせられますが、デザートやパン、お菓子への使われ方も多いです。
個人的にはレモングラス風味のプリンがもう絶品でたまりません。機会があれば皆さんも試してみてください。
簡単に使うやり方としては煮物料理、お茶と行った所でしょうか。私はお茶と一緒に煮出して飲んでいます。
この記事ではレモングラスを使った各国の料理を少しだけ紹介しましたが、まだまだたくさんあります。興味がある方は深く掘り下げてみても良いでしょう。東南アジアのグルメ旅行はきっと楽しくなるはず\(^^)/
ルールに縛られず、まずは使ってみる事が大事です。あなたにとってベストな組み合わせが見つかるといいですね(^^)/
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
あなたの料理ライフがより良いものになりますように♪
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