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料理のプロが教えるローリエの使い方と効果
■ローリエの効果
名称
ローリエ(フランス語)
ローレル(英語)
月桂樹(日本)
ローリエの葉脈は交互に左右に伸びます。
原産地
ローリエは小アジア原産の植物ですが、トルコ、ギリシャ、イタリア、フランスなど、地中海沿岸を中心に栽培されるようになったため、ヨーロッパでよく使用されるハーブとなりました。
科名/属名
クスノキ科/ゲッケイジュ属
栄養/成分
精油成分であるシネオール、リナロール、オイゲノール、ゲラニオールには
抗菌・抗ウィルス・抗真菌・抗炎症・鎮痛・鎮静・去痰・消化促進・免疫調整・抗不安・血圧降下・防虫・収れん・抗うつ・免疫賦活・抗ヒスタミン作用などがあります。
関節炎の薬に使われている抗炎症作用をもたらす「パルテノリド」が葉っぱに含まれており、そのまま患部に貼ってもよい程に効果があります。
また、栄養面ではビタミンCを始め、ビタミンA・ビタミンB群・ナイアシン・カルシウム・葉酸・鉄・リン・マグネシウム・カリウム等の栄養成分が含まれています。
※ちなみによく混同されがちな『ベイリーフ』というものがありますが、こちらはクスノキ科/ニッケイ属でローリエとは別物です。
ベイリーフ は主にインド産でインディアンリーフ/カシアリーフ/シナモンリーフとも呼ばれ、いわゆるシナモン/ニッキの葉っぱですね。
葉脈は縦に伸びているのが特徴です。ベイリーフは主にインド料理で使われます。カレーには本来ローリエではなく↑このベイリーフが使われます。味は全然違いますよ(*⁰▿⁰* )
驚く事にベイリーフと書かれた商品パッケージでも、実際の中身はローリエな場合も多々あります^^;、直接店頭でベイリーフを見て買う事をおすすめします。
用途
香りをつけたい時によく使われるハーブで、ブーケガルニは有名ですね。
煮込み料理やピクルスなどに使います。混合調味料であるガラムマサラにも入れられます。
フレッシュの葉はパキッと折って火を入れると香りがよく出ます。そのまま食べると消化器官に炎症を起こす恐れがありますので、煮込み料理の時などは必ず取り出します。
粉末状の物はそのままでよいですが、香りが高くなるので使う量に注意してください。
保存
高温多湿を避け、煮沸消毒した瓶に入れて冷暗所で保存です。
フレッシュなものは部屋で乾燥させるか、ジップロックなどに入れて冷凍保存でもOKです。
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■熱を加える調理
炒める
オイルでニンニクと合わせて炒めて香りを出します。
トマトソースを作る時に玉ねぎと一緒にローリエを入れて、香りを出したりします。
焼く(直火・炭火・炙る・ロースト・グリル・煎る)
あまり聞きません。焼く前のお肉やお魚をマリネする時に使います。
揚げる
これも聞きませんね。
ローリエパウダーをマリネするお肉に揉み込んで揚げる、なんていうのはありだと思います。
煮る
およそ煮込み系のものには必ずとは言いませんが、入れます。
出汁系、ソース系、煮込み系など。
たまに3時間以上煮たら苦味が出ると聞きますが、それはフレッシュのローリエの話でしょうか・・・。ドライローリエでは何時間煮込もうと気になった事がないです(汗)
↑はマグロのコンフィ(分かりやすくいうとツナです\(^^)/)。下処理したマグロをオリーブオイルとスパイス、ハーブと共にマリネし、低温で時間をかけて火を通していきます。60〜65℃位で40分〜くらい。
↑は鶏肉のコンフィ。
こちらもハーブ、ラードなどでマリネした後、低温で数時間かけて火を通します。
仕上げにテフロンフライパンで皮面をパリッと焼くと画像の通りになります。
蒸す
あまり聞きませんが、蒸し煮には入れたりします。
蒸し用のお湯に入れて香り蒸しは効果があると思いますが、それなら別のハーブで食材を包んで蒸しますね。
燻す
木のチップに火をつけて燻す際、ローリエをちぎって一緒に煙を立たせてあげます。良い香りがつきますよ♪
茹でる
あまり聞かないですが、例えば乾物の「豆」などを茹でる時にローリエと一緒に茹で上げると良い香りがついた事がありました。
漬ける
ピクルスやエスカベッシュを作る際入れます。
漬ける液には色んなスパイスとハーブを加えて楽しみます。
その他
ブーケガルニの材料として。
葉をミルなどで細かく刻んで焼き菓子やパン、グリッシーニなどの生地に混ぜて焼くなど。
■熱を加えない調理
さて、ここまでざっと使い方を見てきましたね。
別記事でハーブとスパイスの基本的な使い方を『料理のプロが教えるハーブやスパイスを使うタイミング』でまとめておりますので、合わせてご覧になっていただくと一層理解が深まりますよ♪
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■ローリエを使ったレシピ
カボチャのクリームスープ
プロの本格トマトソース〜香味野菜Ver.〜
■ローリエのおすすめは?
1番楽なのはローリエの苗木をネットで買い、庭に埋める事です。枯れない限りローリエに困ることは一生ないでしょう(*⁰▿⁰*)
有機のドライローリエならこちら。
●Voxの有機ローリエ
VOXSPICE オーガニック ローレル ホール 4-7cm 5g
●ローリエパウダー
有機ではありませんが、ローリエのパウダータイプのもあります。ガラムマサラにも含まれていますね。お試しで使うのも面白いかも♪
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■まとめ
ローリエもこうしてみると色々使える事が分かりましたね。
まずはお肉やお魚の臭み消し、煮込み系の香りづけと覚えておくとよいです。
フレッシュのローリエは入れすぎるとえぐみが目立ちますので注意が必要です。
ローリエは他のハーブやスパイスと同様に体に良い様々な効能を持っています、積極的にお料理に使っていってください。
お庭がある方はローリエの木を植える事をお勧めします。いつでも無農薬の摘み立てローリエが手に入ります。手入れもほぼいらず、植えっぱなしで大丈夫なので楽ですよ♪
あなたの料理ライフがより良いものになりますように♪
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